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中国で米アップルの新型スマートフォン「iPhone 14」シリーズの転売をめぐる詐欺事件が発生した。被害総額は数千万元(数億〜十数億円)に上る可能性がある。
湖北省武漢市在住の被害者は「iPhone 14シリーズの予約受付が始まった9月9日、SNSアプリ『微信(WeChat)』に開設されていたミニプログラム『易聯購』を通じ、『iPhone 14 Pro Max』を2台注文した。代金を支払ったにもかかわらず、商品は送ってこず、返金にも応じない。問い合わせをしても機械音声が流れるだけだった」と訴え、武漢エリアだけで少なくとも8人の被害者が計40万元(約800万円)を持ち逃げされたことが分かっていると説明した。中国IT大手「新浪(SINA)」が運営するクレーム投稿サイト「黒猫投訴」にも同様のクレームが多数寄せられており、被害は中国各地に広がっているとみられる。
問題のミニプログラム「易聯購」は、7月28日に設立されたばかりの企業「重慶易聯購電子科技」が運営していた。同ミニプログラムはすでに削除されているが、以前にアクセスした際には、「詐欺の疑いがあるため、サービスを一時停止する」と表示されていた。同社の所在地とされる重慶市渝北区の市場監督管理部門担当者は、同社に対する調査を進めていると明らかにした。
iPhone 14シリーズは中国でも大人気で、予約が殺到していた。経済メディア「新浪財経」によると、深圳のアップルストア付近では発売日の9月16日、iPhone 14シリーズを手に入れた人と転売業者とが交渉する様子が見られた。転売業者は定価に500〜2000元(約1万〜4万円)上乗せした買取価格を提示していたが、販売価格を示すリストには定価より5000元(約10万円)も高い価格が表示されていた。
(36Kr Japan編集部)
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