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英自動車情報サイト「Just-auto.com」によると、中国の自動車輸出台数は2021年に初めて200万台を超え、201万5000台に達し、韓国を抜いて世界3位となった。上位2カ国は日本とドイツだった。
中国税関総署によると、22年1〜8月、中国の自動車輸出台数は191万台に達してドイツを抜き、日本に次ぐ2位となった。
全国乗用車市場信息聯席会(CPCA)の崔東樹・秘書長(事務局長)は、半導体不足が続いているため、海外市場で自動車の需要が供給を大幅に上回り、中国の自動車メーカーにチャンスをもたらしたと指摘する。
自動車業界専門の調査会社「AutoForecast Solutions(AFS)」によると、22年10月9日時点で、世界全体の減産台数は約353万7000台となった。うち欧州の減産台数が109万7000台だった一方、中国は16万7000台にとどまった。
中国車の競争力が高まっていることも、海外進出への自信となっている。中国車の輸出先といえば、かつては発展途上国が主だったが、現在は大半が先進国となっている。 中国税関総署によると、22年1〜8月の中国車の輸出額上位10カ国は米国、メキシコ、日本、ベルギー、英国、ロシア、ドイツ、韓国、オーストラリア、サウジアラビアの順だった。
価格面では、18年に輸出された中国車の平均価格は1万2900ドル(約180万円)だったが、22年8月には1万8900ドル(約270万円)に達した。とくに純電気自動車(BEV)などの輸出価格は、18年の2000ドル(約29万円)から20年には1万1000ドル(約160万円)、22年には1万9900ドル(約280万円)となり、22年8月には2万5800ドル(約370万円)へと大幅に上昇した。
これらの状況を背景に、中国の大手自動車メーカーは競って海外の高級車市場の開拓を進めている。
(36Kr Japan編集部)
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