学習系の短編動画コンテンツが増加傾向 「果殻」が中高生向けアプリを発表

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TikTok(抖音)や「Kwai(快手)」などのアプリにより、動画というカテゴリーにおいては短編動画が主流となった。最近ではより細分化され、学習系短編動画プラットフォームも登場している。実用知識を紹介する「好兔視頻」やQ&A形式の「問視」、歴史に特化した「看鑒微視」といったプラットフォームも登場しているが、それらは成人を対象としたものだ。その中で、最近では、青少年が科学に親しむことを目的とした「吱扭」というアプリが開発されている。

吱扭は「知識扭蛋機(知識のガチャポン)」の略称で、サイエンス系メディアを運営する「果殻(Guokr)」が提供する中高生向け学習短編動画アプリだ。同アプリは「動画」と「解説」の二つのカテゴリーに分かれている。インターフェースはTikTokと似ており、「いいね!」機能や、ブックマーク、シェアができる。コンテンツは主に科学に関するものだ。例えば、「パソコンのローカルディスクにA、Bがないのはなぜか?」、「がん細胞を餓死させることは可能か?」、「なぜコーラは丸形の缶に、牛乳は四角型のパッケージに入っているのか?」などの質問が取り上げられている。コンテンツはPGC(プロ制作)に絞っている。中国科学院物理研究所(Institute of Physics CAS)や製薬大手「ウーシー・アップテック(薬明康徳)」など100以上の機関や企業からの協力を得て1000本以上の動画を製作し、週数十本ペースで更新している。

2018年、短編動画のユーザー数は月8.8%成長を維持し、娯楽やコスメ、コメディなどのカテゴリに続いて、学習系コンテンツが新たなトレンドになった。

一例として、TikTokは昨年末までに学習ジャンルの短編動画を300万本以上公開し、その再生回数は3000億回を上回った。公式発表によると、学習系コンテンツの再生回数や高評価獲得数、作者のフォロワー数はいずれもプラットフォーム全体の平均を上回った。ビリビリ動画(bilibili)やKwaiも若者向けの学習系チャンネルを立ち上げている。

一般的なユーザーグループと異なり、吱扭が対象にしている中高生は自由時間が少なく、勉強が忙しいため、彼らに質の高い精神的栄養を提供しなければならない。それゆえ、プラットフォームではコンテンツを厳しく管理する必要がある。科学関連の内容と知識は正確で、学術界でも認められているものである必要がある。果殻が現在採用しているPGCモデルはコンテンツの基準であり、コンテンツを提供する機関や企業は動画制作の基礎を持ち、コンテンツの正確性や質を保証しなければならない。UGC(一般ユーザー制作)のコンテンツに関しては今後検討するという。

さらに、一般的な短編動画サービスは一方通行のコンテンツであるため、、吱扭ではインタラクティブな「解説」のカテゴリーも加えられている。

「解説」のコンテンツには問題と選択式解答が用意され、ユーザーが解答すると正解が表示される形式で構成される。

こうしたインタラクティブな仕組みによって、ユーザーの知識や理解はより深まる。また、知識欲が最も旺盛な中高生の時期に学生たちの思考を促し、科学的内容に関心を持たせることができる。これも他のプラットフォームにはない吱扭の特色だ。

同プラットフォームによる学習効果は以下の通りだ。中国のデータ会社「iT橘子(itjuzi.com)」によると、吱扭の1日あたりの平均使用時間は10~20分で、月間アクティブユーザー数は5万人に達している。中でも解説カテゴリーでは、同一ユーザーが同じ動画を繰り返し見て、そのたびに異なる選択肢を選び、各解説を見ているというケースもある。

吱扭は、収益面ではまだ商業化の段階に到達しておらず、今のところは製品及びコンテンツの充実に注力するという。
(翻訳・虎野)

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