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【新華社深圳1月23日】中国の金融改革開放の最前線とされる広東省深圳市は現在、整った金融エコシステムと豊富な金融シーンの構築を通じ、より影響力のあるグローバル革新資本形成センター、フィンテックセンター、国際資産運用センターとし発展を目指している。同市の金融業の増加値(付加価値額)はここ2年で年平均8.3%増え、22年第1~3四半期(1~9月)伸び率は8.7%に上り、一線都市(北京、上海、広州、深圳)のトップとなっている。
産業規模を拡大 金融センターの実力増強
世界の金融発展のバロメーターとされる「グローバル金融センター指数(GFCI)」の最新版で、深圳は世界10大金融センターの9位につけた。前回から順位を1つ上げ、金融センター都市としての地位をさらに固めた。
同市の金融業の増加値はここ10年で年平均11.7%増えた。22年はさまざまなマイナス要素の逆風を受けながらも成長を実現、第1~3四半期の増加値は前年同期比8.7%増の3714億7400万元(1元=19円)となり、同期の域内総生産(GDP)に占める割合は16.2%となった。
実体経済を後押しする金融業の能力はますます高まっている。またここ3年の同市の税収全体に占める金融業の割合は24.0%に上り、各業界の首位となった。
同市地方金融監督管理局の何傑(か・けつ)局長は「金融業はここ数年、安定的かつ健全な発展の勢いを維持し、発展の質と強じん性を十分に体現、基幹産業としての地位を日増しに高めている」と指摘。第14次5カ年規画(十四五、2021~25年)期間には「金融プラス」戦略を推進、25年までに金融業の増加値を約6400億元とし、16.0%前後のGDP比を維持する計画だと語った。
金融と科学技術の共同発展推進 新たなブルーオーシャン開拓
新たな産業革命と科学技術革命を背景に、フィンテックは盛んに発展し、人工知能(AI)、ビッグデータ、クラウドコンピューティング、ブロックチェーンなどの技術は金融と深く融合、金融革新・変革の中核的な駆動力となっている。
同市は16年に国内でいち早くフィンテックサミットを開催、17年には中国で初めてフィンテック発展支援に向けた「若干の意見」と支援措置を発表、中国初のフィンテック指数を作成した。19年には「深港澳(深圳・香港・マカオ)フィンテック専門人材計画」を発表。22年には「深圳市のフィンテック発展支援に向けた若干の措置」などの特別政策を実施、フィンテックのリーディングカンパニー育成などの面で一連の措置を打ち出した。
同市には近年、金融企業と科学技術革新企業が集まり、活発に活動しており、すでに完全な金融エコシステムが形成されている。
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