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中国検索エンジン最大手の百度(バイドゥ)が2月22日、2022年通年の決算を発表した。売上高は前年比0.66%減の1236億7500万元(約2兆4200億円)、純利益は前年比10%増の206億8000万元(約4000億円)だった。
主力事業のうち、オンラインマーケティング(モバイル広告および検索広告)事業の売上高は減少したが、それ以外の売上高はクラウド事業および人工知能(AI)事業に牽引され、22%近く伸びた。またコスト削減や業務効率化が実を結びつつあり、22年の支出は前年比5.4%減の1077億6400万元(約2兆1000億円)となった。
注目すべきは、バイドゥの完全自動運転タクシー事業がすでに形になってきていることだ。23年1月末時点で、同社の自動運転配車サービスプラットフォーム「蘿蔔快跑(Apollo GO)」の配車回数は200万回を突破した。同社は22年末、自動運転プラットフォーム「Apollo(アポロ)」事業を引き続き拡大し、さらに200台の完全自動運転タクシーを中国全土に配置すると発表している。
またバイドゥは2月7日、米「OpenAI」が開発した「ChatGPT」のような対話型AI「文心一言(ERNIE Bot)」を発表し、ディープラーニングや自然言語処理の中核となる人材を集めている。最高経営責任者(CEO)の李彦宏(ロビン・リー)氏が社内文書の中で述べた「抓住機会、勇敢創新(チャンスをつかみ、果敢にイノベーションを起こす)」というフレーズが、同社の23年のメインテーマになるかもしれない。
*2023年2月27日のレート(1元=約19.6円)で計算しています。
(36Kr Japan編集部)
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