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【新華社北京3月6日】中国家電大手、TCL科技集団の李東生董事長はこのほど、ブラジル家電大手SEMPの創業者であるアフォンソ・ブランド・ヘンネル氏と会談、南米市場でのさらなる協力について討議した。李氏は、TCLがグローバル化戦略を引き続き推進、半導体ディスプレーと太陽光発電産業のグローバルな展開を進め、企業の世界的競争力を強化すると示した。
両社は2016年、合弁会社SEMP TCLを設立、提携をスタートさせた。李氏は「TCLがこの10年、ブラジル市場で迅速に成長できたのは現地に良い協力パートナーがいたからである」と振り返った。
TCLは現在、ブラジルにテレビとエアコンという二つの製造拠点を構える。SEMPがブラジルで80年以上の営業・販売経験を持つ。TCLの国際的視野と独自のイノベーション技術における成果と合わせ、SEMP TCLは創設以降、製品販売量でブラジル市場の先頭を走り続けた。TCL製テレビのブラジル市場におけるシェアは現在、18.8%で3位、2位との差は縮小しつつある。TCLのブラジルでのエアコン事業は開始からわずか3年で7.0%以上のシェアを獲得した。ヘンネル氏の来訪により両社の連携がいっそう深まり、ブラジル事業の開拓につながるよう希望しているという。
李氏は「TCLは早くグローバル化を展開、今後もグローバル化を重要な発展の原動力としていく」と紹介した。TCLは家電など消費者向け製品を軸にブラジルで事業を展開しており、今後はテレビやエアコン、携帯電話のシェアを着実に拡大するとともに、商品ラインナップを充実させ、冷蔵庫や洗濯機などの白物家電市場に参入する計画という。傘下の携帯電話やAV(音響・映像)機器、冷蔵庫など製品の販路拡大も希望しているという。
李氏によると、経済のグローバル化構図が変化するのに伴い、中国企業のグローバル化もそれに合わせて調整され、商品の輸出から工業能力の輸出に移行する必要がある。TCLはこの10年、この方向へ調整を図ってきた。すでに十数の国・地域に生産拠点を設立、国内の中核部品や材料、設備の輸出をけん引した。TCLのグローバルな産業チェーン構築は消費者向け製品が中心だったが、今後は半導体ディスプレーや太陽光発電産業の生産拠点整備にも乗り出す計画で、ブラジルでの太陽光発電製品の開発について可能性を検討しているという。
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