楽天も利用の仏物流スタートアップ「Cubyn」、約20億円を調達 無人倉庫導入で効率向上

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フランスの物流プラットフォーム「Cubyn」がこのほど、シリーズDで1500万ユーロ(約21億円)を調達した。出資者は仏「Eurazeo」「公的投資銀行(BPI)」「360 Capital」、英「DN Capital」、米「Partech」。

2014年に設立されたCubynはフランス・パリに自営の倉庫と配送センターを構え、電子商取引(EC)企業を対象に倉庫管理や配送などのワンストップサービスを提供する。すでに仏・電子機器中古整備品(リファービッシュ)販売サイト「BackMarket」や日本の楽天など大手通販サイトと提携し、中国のスマホブランド「vivo」「OPPO」などとも取引がある。

配送の際には、自社開発のアルゴリズム「CarrierPredict」により、小包の宛先や重量、輸送会社の実績などのパラメータに基づき、最適な運送会社を選択する。自社運営の倉庫に加え、中国の無人化を推進する物流倉庫「快倉智能(Quicktron)」と提携し、フランスで初めてEC向け自動倉庫を導入、ピッキング効率をさらに向上させた。

Cubynはこれらの手法により、物流速度を業界平均の2.3倍にスピードアップし、さらに小包の定時配送率97.7%を実現した。これは、米アマゾンなど大手物流プラットフォームにひけを取らない数字だ。Cubynは22年、人口約6800万人のフランス市場で、270万件を受注した。

*2023年3月9日のレート(1ユーロ=約145円)で計算しています。

(36Kr Japan編集部)

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