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ベトナムのチャン・ホン・ハー副首相は5月5日、 首都ハノイで中国電気自動車(EV)大手、比亜迪(BYD)の王伝福会長と会見した。
チャン副首相は「BYDは新技術分野で高い競争力を備えている。同社がベトナム・フート省で進めている投資活動が成功すると確信している」と述べた。また、ベトナムは常に各企業が生産活動に投資するのに有利な条件を整えてきたと強調した。
王会長は「BYDは今後もフート省での投資を拡大していく」とした上で、最高の技術を用いてEVの製造・組立プロジェクトを進め、ベトナム市場に供給すると同時に、東南アジア諸国へも輸出したい考えを示した。
ロイター通信は今年1月、BYDがベトナムで2億5000万ドル(約335億円)以上を投じ、自動車部品工場を建設する計画だと報じていた。今回の王会長の発言により、同社がベトナムで自動車部品工場を建設するだけでなく、EVの製造・組立も行う方針が明らかになった。同社は、東南アジアで2カ国目のEV生産拠点を確保することになる。
BYDは22年9月、タイに年産15万台のEV組立工場を建設し、24年の操業開始を目指すと発表した。タイ工場は、同社が初めて海外で建設する100%出資の乗用車工場で、生産した車両はタイ市場だけでなく、周辺の東南アジア諸国連合(ASEAN)加盟国やその他の地域にも投入するという。
BYDは乗用車の「海外進出」を加速させており、22年の輸出台数は前年比307.2%増の5万5900台に達した。23年1〜4月の輸出台数は5万3600台と、すでに22年の輸出台数に迫っている。
*2023年5月11日のレート(1ドル=約134円)で計算しています。
(36Kr Japan編集部)
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