中国車載電池「国軒高科」、23年1−3月期大幅増収増益 国際展開進む

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中国車載電池メーカーの国軒高科がこのほど発表した2022年12月期決算は、売上高が前年比2.2倍の230億5200万元(1元=約20円)、親会社株主に帰属する純利益が3.1倍の3億1200万元だった。同時に発表した23年第1四半期(1~3月)決算は、売上高が前年同期比83.3%増の71億7700万元、純利益が2.3倍の7560万9500元だった。

同社は大幅な増収増益の原因として、産業政策による喚起、市場ニーズの大幅増、生産能力の拡張、国際市場シェアの拡大、産業全体への垂直布石、技術の強みなどを挙げた。特に新エネルギー車(NEV)は市場ニーズが旺盛で、生産・販売台数が過去最高を立て続けに更新、新車販売に占める割合も上昇したとし指摘した。

22年は生産能力の拡張を進めた。江蘇省南京拠点の年産20ギガワット時車載電池プロジェクト、江西省宜春拠点の年産10ギガワット時車載電池プロジェクト、安徽省廬江拠点の年産20万トンハイエンド正極材料プロジェクト、同省桐城拠点の年産40ギガワット時車載電池プロジェクト1期、広西チワン族自治区柳州拠点の年産10ギガワット時電池プロジェクトなどが相次いで稼働を開始した。

同社のコア競争力は技術革新。22年の研究開発費は前年比2.1倍の24億1600万元、対売上高比は4年連続で10%を超えた。22年末時点の特許出願件数は6344件、特許取得件数は4274件、技術力は業界をリードしている。

中国リチウムイオン電池メーカーの海外進出が進む中、同社も22年、海外売上高を前年比5.6倍の29億8千万元に増やし、乗用車、商用車、エネルギー貯蔵など各分野で海外大口顧客を15社増やした。(新華社北京)

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