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中国の宅配大手、順豊控股(SFホールディング)が、同業の極兎速逓(J&Tエクスプレス)に出資する方向で協議していることが分かった。順豊がJ&Tに1~2%の出資を予定しているとの報道もあるが、出資額など詳細については調整中だという。
順豊は海外市場の開拓を進めており、2021年9月には146億元(約2900億円)を投じ、東南アジアに強い「嘉里物流(Kerry Logistics Network)」の株式51.5%を取得した。
J&Tは15年8月にインドネシアで設立され、低コスト戦略で急成長を遂げた。宅配とクロスボーダー物流を中核事業としており、現在は東南アジアだけでなく中国市場でも事業を拡大している。同社は21年10月、物流大手「百世集団(Best Group)」の中国国内宅配事業を69億元(約1300億円)で買収。23年5月には、順豊傘下の宅配企業「豊網速運」を11億8000万元(約230億円)で買収した。
順豊とJ&Tは、タイなどの東南アジア市場で激しい競争を繰り広げてきた。両社は今回の提携を機に休戦し、海外市場の開拓を共に進めていくとみられる。
*2023年6月14日のレート(1元=約19.6円)で計算しています。
(36Kr Japan編集部)
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