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インドネシア発の宅配大手「J&Tエクスプレス(極兎速逓)」がこのほど、香港証券取引所に上場目論見書を提出した。
J&Tエクスプレスは2015年に設立され、20年3月に中国に進出した。現在は、シンガポールやタイ、マレーシア、アラブ首長国連邦(UAE)、ブラジルなどにも物流網を広げている。米コンサルティング大手のフロスト&サリバンによると、22年の宅配便取扱量は東南アジア1位、シェアは22.5%を占めた。
同社の売上高は、20年が15億3500万ドル(約2200億円)、21年が48億5200万ドル(約6900億円)、22年が72億6700万ドル(約1兆円)と、ここ3年間で爆発的に伸びた。
しかし、純損益が黒字に転じたのは22年が初めてだった。純損益は、20年が6億6400万ドル(約940億円)の赤字、21年が61億9200万ドル(約8800億円)の赤字、22年が15億7300万ドル(約2200億円)の黒字となっている。
営業損益に関しては、20年が6億600万ドル(約860億円)の赤字、21年が16億4700万ドル(約2300億円)の赤字、22年が13億8900万ドル(約2000億円)の赤字を計上し、累計の赤字額は36億ドル(約5100億円)を超えた。
地域別では、東南アジア市場では頭打ちの気配が見える一方で、中国市場での業績拡大が目立つ。中国市場での売上高は、20年には全体の3割強だったが、22年には全体の6割弱に上昇した。とはいえ、22年の中国市場でのシェアは10.9%にすぎず、今のところ業界5位にとどまっている。
*2023年6月19日のレート(1ドル=約142円)で計算しています。
(36Kr Japan編集部)
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