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中国の新材料メーカー「青昀新材料(Kingwills)」がこのほど、シリーズBで中建材新材料基金などの投資機関から1億元(約20億円)以上を調達した。
青昀新材料は2014年に設立され、チームメンバーは米ハーバード大学、独マックス・プランク研究所、中国の清華大学、北京大学、浙江大学などの出身者で構成されている。主力製品のフラッシュ紡糸不織布「鯤綸(Hypak)」は防水性と通気性のほか、強度と軽さを備えたバランスの良い特殊繊維素材だ。密度の高さ、防塵性・抗菌性に加え、劣化や腐食に強く、加工・印刷もしやすいなどの特長がある。求められる技術レベルの高さから、長らく外国企業に独占されていた中国の特殊繊維素材業界は、Hypakの誕生によって国内産業の空白を埋めることになった。
Hypakは食品、医療、建築などさまざまな業界で使われている。一般消費者向けには、Hypakを加工してトートバッグやテント、ランプシェード、ソファーが作られている。
創業者の陳博屹CEOは「生産量が足りず、注文は2024年分まで埋まっている」と話す。同社初の3000トン級量産ラインが稼働した22年8月時点で、生産能力はすでに試験生産ラインの10倍以上となったが、少しでも早い納品を実現するため年内に生産能力をさらに4~5倍増強する見込みだという。
また、Hypakは100%リサイクル可能な環境にやさしい素材で、その生産を支える工場も太陽光発電、熱と水の常時循環、生産工程で使用する化学物質のロスが無いなどグリーン・低炭素なものとなっている。
今回出資した中建材新材料基金の代表取締役・郭輝氏は「青昀新材料のHypakは世界的にも希少な素材で、中国製を普及させていくことには大きな戦略的意義がある」と話した。
(翻訳・大谷晶洋)
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