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中国のスマートフォン大手シャオミ(小米科技)の林斌総裁は7日、画像技術に関するメディア交流会で、1億画素カメラを搭載した世界初の商品を開発中だと発表した。さらに、まもなく6400万画素カメラを搭載した新商品を発表するという。
同社のサブブランド「Redmi」が近く発表する新商品は、サムスンが今年5月に発表したばかりの新型画像センサー「ISOCELL Bright GW1」を実装。画像センサーはカメラ機能の肝となる部分で、6400万画素のGW1は色彩の再現性に優れ、暗所撮影に強みを発揮する。
解像度は9248×6936で、4800万画素の約34%増し。8K画像のおよそ2倍という超高精細画像は、高さ3メートル以上のポスター用画像にも使用できるほどだ。画像ファイルのサイズは約19MBのため、内蔵メモリを増強し、画像転送のための通信速度も高める必要がある。林総裁は「次世代通信規格の5Gが普及すればこの点は解決できるだろう」と述べた。
これからのスマートフォン競争は、カメラが大きな決め手になってくることだろう。
ファーウェイを筆頭とする中国四大メーカーはもちろん、世界最大手サムスンを含むアンドロイド端末メーカーは過去数年にわたり、こぞってカメラ機能の向上に努めてきた。なぜなら、カメラ機能は強力なセールスポイントになり、若年ユーザーの心を掴めるからだ。ファーウェイの「P20」「P30」は現段階で世界一の高性能カメラを搭載した機種と位置付けられており、OPPOやvivoのフラッグシップ機は優れた自撮り機能をアピールし、女性ユーザーの人気を獲得している。
そんな中、画像技術では一歩後れを取ってきたシャオミも、現在はカメラ機能の開発に力を入れている。
林総裁によると、同社は2年前にカメラ関連の専門開発部署を設けた。当初はハードウェアの開発を行っていたが、昨年5月にはアルゴリズムやAI関連の技術者を招聘し、ソフトウェア、ハードウェアの双方を手がけるようになった。現在はアルゴリズム関連だけでも1000人のメンバーを抱えるまでになっている。2016年から2018年までの関連特許の申請件数は681件で、中国のスマートフォンメーカーとしては最多となっている。
各社がカメラ機能を争う中で、最も顕著な指標となるのが画素数だ。ファーウェイが昨年12月、4800万画素のメインカメラを搭載した新機種を初めて発表したが、現在ではトップクラスのメーカーはいずれも同等のスペックを搭載した商品を発表している。今後もこの傾向は逆らえない趨勢として続いていくだろう。
ただし、各社が競い合うように数字を伸ばしていく画素数が、単なる商品の宣伝材料になってはいないか、ユーザーにとって使い勝手を高めてくれるものなのかが問われるところだ。
(翻訳・愛玉)
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