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中国上海市で先ごろ、中国汽車工業協会(CAAM)が主催する中国自動車フォーラムのサブフォーラム「中国・ラテンアメリカ自動車産業発展フォーラム」が開かれた。中国自動車大手の長城汽車は自動車産業の代表として、社会各界とともに中南米地域での発展のチャンスと課題を検討、同社の中南米自動車市場進出の段階的な成果と新たな海外進出モデルを説明した。
中南米地域は世界第5位の自動車市場で、自動車の年間販売台数は500万台を超え、世界シェアは約6.0%に上る。中国自動車ブランドの中南米での事業展開はチャンスと課題に満ちている。
中国電気機器製品輸出入商会自動車分会の孫暁紅秘書長は、2023年に中南米地域の新エネルギー乗用車の浸透率が10.0%前後に上昇する可能性があるとし、特にブラジルやメキシコなど購買力に優位性のある市場の潜在力が大きいとの認識を示した。
長城汽車の担当者によると、中南米地域での新エネルギー車(NEV)変革という大きなチャンスを前に、同社は積極的に布石を打っている。新エネルギーやスマート化分野の技術と製品の優位性を生かし、純電気やハイブリッド、水素エネルギーに関する経済・貿易、科学技術協力を促している。
ブラジルとメキシコに新型車を送り出したことで、同社の進出先は中南米全域に拡大した。2022年の中南米向け輸出台数は2万6700台と、同社の輸出台数全体の14.0%を占めた。今年1~5月にはチリで販売台数が最も多い中国自動車ブランドとなった。
同社は今後、中南米市場では新エネ分野に焦点を当てるという戦略を立てており、早期にスポーツタイプ多目的車(SUV)を4車種、ピックアップトラックを3車種、純電気自動車(BEV)を2車種投入する計画である。長城汽車海外運営センターの張彬シニアディレクターは「2024年には中南米市場での販売台数が倍増し、少なくとも5万台以上輸出する」との見通しを示した。
(新華社北京)
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