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深刻な経営不振に陥っている中国の新興電気自動車(EV)メーカー「愛馳汽車(Aiways)」に、転機が訪れた模様だ。
同社のHR(人的資源)部門が従業員宛に出した通知によると、このほど株主のガバナンスによる臨時ワーキンググループが発足し、社内の組織再編を始めたという。この動きのきっかけは外国企業による資本注入で、今回の出資者がソフトバンクグループではないかと話す関係者がいるとも報じられた。しかし、この情報について愛馳汽車のコメントを得ていない。
https://36kr.jp/240817/
愛馳汽車は2017年に設立され、北京市に本社を構えている。設立当初は蔚来汽車(NIO)や小鵬汽車(XPeng Motors)、理想汽車(Li Auto)といった有名新興EVメーカー各社と肩を並べて成長を競った。ところが、EVを含む新エネルギー車市場の過当競争が進み、同社も他のメーカーと同様、資金面で大きな課題に直面することになった。今年4月と5月の2カ月連続で、従業員に対して給与遅配の通知を出し、在宅勤務を命じた。6月には、同社に対して給与支払いを求める文書がネット上で拡散され、社会的に大きな注目を集めていた。
愛馳汽車はこれまでに9回の資金調達を実施。出資者には、中国テック大手のテンセント(騰訊控股)や車載電池大手のCATL(寧徳時代)などの有名企業が並ぶ。「愛馳U5(Aiways U5)」と「愛馳U6(Aiways U6)」の2車種を発売しているが、販売台数は全く振るわない。20年6月に正式納車を開始して以降は年間3000台前後を売り上げていたが、23年に入ってからは販売台数が急激にしぼみ、1月は29台、2月が26台、3月が37台で、3カ月合わせても100台に届かなかった。
(36Kr Japan編集部)
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