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今年の夏は極端な高温が続いているところが多い。上海では8月に入ってから高温注意報も出され、40度になる極端な猛暑が来ると予測。日本でも各地で39度を超える日があるなど危険な暑さが続いている。消防庁によると、7月24日から30日の1週間に日本全国で熱中症により救急搬送された人は1万1765人(速報値)だった。
こうした酷暑のなか、街ではハンディ扇風機や首掛け扇風機で暑さをしのぐ人々の姿が多く見られる。ポータブルデバイス向けの冷却技術を開発する中国のスタートアップ企業「図拉斯(TORRAS)」はこのほど、首に掛ける”ネッククーラー”の第三世代として新たに「Coolify3」を発表した。
ある研究によると、気温が33度を上回る環境では狭い範囲に一方向から風を当てても、体温を下げる効果は期待できないという。Coolify3は一度に冷やせる範囲、冷却効率、風速・風向の面で新たな技術を開発、気温40度でも、屋外の劣悪な環境でも、すぐに涼しさを感じられるようにした。
身に着けるクーラー
数年前から首掛けタイプの扇風機が流行していたが、羽根に髪の毛が絡まるという大きな欠点があった。そこでTORRASは仮説を立て検証、設計、テストに1年以上の時間をかけ、2020年5月に初代ネッククーラー「L2」を発表した。
この製品は羽根の無いターボファンを採用、風道や空気の吸込口の設計を工夫することで、髪の毛がからむという問題を解決した。さらに風が体を囲むように吹き出すため、いっそう涼しさを感じることができる。優れた設計がユーザーの支持を得て、2020年にはネットで38万台を販売した。
2021年の初めには、冷やす、送風、温めるという機能をひとつにまとめた「Coolify」シリーズを発表した。それからさらに技術と経験を積み重ね、今回発表した「Coolify3」では冷却技術と使用感のバランスがさらに向上した。
Coolify3はこれまでの製品と比べ、冷却効果を大幅に強化した。特許を持つ冷却プレ―ト3枚を新たに搭載し首回りをほぼカバー、冷却機能を持つ部分が約144平方センチメートルになった。366の冷却素子を搭載することで1秒で冷却が可能となり、前世代の製品に比べ冷却効率が10%向上した。
また、羽根のない4つのマイクロファンを内蔵している。特許を持つ上下7つの風道により、風が首全体から顔、背中まで行きわたるため、Coolify3を着用しているとあらゆる方向から冷やされているように感じる。
実際にCoolify3を屋外で使ってみると、スイッチを入れて10秒で急速に冷やされ、アウトドアでも快適な使い心地だ。中央部にある冷却部は三角形にデザインされ、最も熱を持ち汗をかきやすい背中で冷たさを感じるようになっているため、体感温度を一気に下げることができ、体力の回復を見込めるという。また、オリジナルの首掛けデザインにより軽く体を動かしても外れることがない。
バッテリーは独自に開発した大容量6000ミリアンペア。最長13.5時間の連続使用が可能で、充電しながら使うこともできる。
スマートフォンのアプリあるいは微信(WeChat)のミニプログラムから風量や温度の調節が可能で、アウトドアでも手軽に使用できる。OTA(Over The Air)技術を採用し、ワイヤレスでのソフトウェアアップデートにも対応している。
TORRASのネッククーラーはシリーズ全体で業界トップとなる280件以上の特許を保有する。同社が保有する特許は世界全体で1100件以上になり、148の国と地域で1億人以上が同社の製品を利用している。
(翻訳・36Kr Japan編集部)
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