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新エネルギーで走るスマート大型トラックを開発する「零一汽車(ZERON)」がこのほど、プレシリーズAで1億4000万元(約28億円)を調達した。出資を主導したのは天善資本(Skyview Fund)と聯想創投(Lenovo Capital and Incubator Group)。零一汽車は設立からわずか1年余りで3回の資金調達を完了した。
同社は2022年6月、トラック向け自動運転技術を開発する「TuSimple(図森未来)」の共同創業者・黄澤鏵氏が、中国重機大手「三一集団(SANY Group)」傘下のトラックメーカー「三一重卡」の元総経理・張紅松氏と共同設立したスマート大型トラックメーカーだ。
足元では、新エネルギーへの転換が乗用車から商用車へと拡大している。新エネ大型トラックを手がける企業としては、三一重卡のほか、吉利新能源商用車集団(Geely New Energy Commercial Vehicle Group) や北京京深深向科技(DeepWay)、前晨汽車科技(Newrizon Automobile Technology)などが挙げられる。
零一汽車の目標は、高度な自動運転機能を備え、新エネルギーで走るスマート大型トラックを開発し、ソフトウエア・ハードウエア・データの組み合わせで競争障壁を構築することだという。同社初の製品は、近距離輸送向けのスマート大型トラック2車種で、23年10~12月期には量産・納車が始まる見通しとなっている。
*2023年8月22日のレート(1元=約20円)で計算しています。
(36Kr Japan編集部)
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