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中古車販売事業を手がける中国の「開心汽車(Kaixin Auto)」は9月11日、新興電気自動車(EV)メーカー「威馬汽車(WM Motor)」の買収に関する意向書に署名したと発表した。開心汽車は一定数の新株を発行し、威馬汽車の全株式を取得する方針だという。ただし、この意向書には拘束力がないため、状況が変わる可能性もある。
開心は、創業当初から高級中古車の売買を主力事業としてきたが、2021年に新エネルギー車(NEV)の開発・製造・販売部門を設立。同年8月には低速EVメーカー「御捷車業」の全株式を取得し、超小型EV市場に参入した。
威馬は、かつては中国の新興EVメーカーを代表する1社として大きな期待を集め、15年の設立からこれまでに400億元(約8000億円)を超える資金を調達した。出資者には、ネット大手の百度(バイドゥ)や騰訊控股(テンセント)、投資大手のセコイア・キャピタル・チャイナなどが名を連ねている。
しかし業績は振るわず、22年の販売台数はわずか2万9400台にとどまった。一方、過去に業績を競った蔚来汽車(NIO)、小鵬汽車(Xpeng Motors)、理想汽車(Li Auto)の3社は、いずれも10万台を突破した。
威馬はこれまでに何度か上場を試みたが、全て失敗に終わった。同社の運営はすでにほぼ停止しており、従業員や取引先から未払金の支払いを迫られるなど、さまざまな問題が噴出している。
*23年9月12日のレート(1元=約20円)で計算しています。
(36Kr Japan編集部)
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