金より希少な金属を使わない太陽電池、効率30%超を実現 中国・豪州の研究チーム
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中国の蘇州大学(江蘇省蘇州市)の張暁宏、楊新波両教授のチームが、オーストラリア・モナシュ大学や複数の太陽光発電企業と共同で、光を電力に変換する際の効率(光電変換効率)が30%を超える新たなタンデム型太陽電池を開発した。高価な希少金属インジウムを使用しない構造で、太陽光発電業界のインジウム依存脱却を後押しすると期待される。研究成果をまとめた論文は19日付の国際学術誌サイエンス電子版に掲載された。
楊氏によると、インジウムは主に透明導電膜の製造に用い、スマートフォンの画面にも使われている。透明度と導電性を兼ね備えているが希少性は金よりも高い。
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張暁宏、楊新波両教授のチームが工業規格の寸法で製造したインジウムフリーの「ペロブスカイト/結晶シリコン」タンデム型太陽電池
楊氏は「インジウムはスズや鉛、亜鉛などの鉱物に含まれるが、亜鉛鉱石1トンに含まれる量は数十グラムにすぎない」と説明。ペロブスカイトと結晶シリコンを組み合わせた従来のタンデム型太陽電池では電極と複合層に大量のインジウムを使う必要があり、電池全体のコストの10~15%を占めていたという。
インジウム依存からの脱却を図るため、チームは4年の研究を経て新型の酸化スズ複合層と透明電極を開発。マグネトロンスパッタリングで成膜するインジウム系透明導電膜の代わりに用いた。
楊氏は「屋外試験では従来のインジウム系タンデム型電池と比べて光電変換効率は約4%向上したほか、稼働時の安定性が7倍になった。透明電極だけでコストが約8割下がった」と述べた。張氏は、理論上では今回開発したインジウムフリー技術と既存の生産ラインは互換性があるとし、今後は企業と連携して少量生産を試みる計画だと語った。【新華社南京】