中国発AIインフラ「SiliconFlow」、シリーズBで約480億円を調達 “Token工場”に注力
人工知能(AI)インフラを手がける中国のスタートアップ企業「硅基流動(SiliconFlow)」 がこのほど、シリーズBで20億元(約480億円)超を調達した。出資者には晶科能源(JinkoSolar)、蔚来資本(NIO Capital) 、紀源資本(Jiyuan Capital) などエネルギーや半導体、クラウドサービス、金融などAI関連企業十数社。調達資金は、推論エンジンのアップデート、中国国産チップへの適合、海外市場の開拓などに投じられる。
硅基流動は自社を「Token工場」と位置づけている。コンピューティングの能力とアルゴリズム、システム能力を、標準化された推論サービスとしてパッケージ化し、標準化された低コストの大規模モデル推論サービスを企業や開発者に提供する。大規模モデル企業と計算資源インフラの間に位置するサードパーティのMaaS(Model as a Service)プラットフォームだ。
自社開発の推論エンジンはすでに160種類超のモデルに対応しており、アリババグループの大規模言語モデル(LLM)「Qwen」、中国AI開発企業「DeepSeek」、智谱(Zhipu AI)の旗艦モデル「GLM」、月之暗面(Moonshot AI)の「Kimi」などをサポートする。2025年2月にはファーウェイのチップ「昇騰(Ascend) 」上でDeepSeek推論サービスを開始し、26年4月には計算資源スケジューリングエンジン「弾性GPU」をリリースした。
硅基流動によると、過去1年で、企業向け市場での1日平均トークン呼び出し量は数兆規模に達し、サービス利用者は1000万人を超え、企業顧客は1万社以上、売上高は前年同期比で10倍超に増加し、海外市場の月間売上高は数百万ドル(数億~十数億円)規模に達したという。米調査会社IDCによると、同社は中国パブリッククラウドMaaS市場でシェア上位4社に入っている。
*1元=約24円、1ドル=約161円で計算しています。
(36Kr Japan編集部)