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中国車載電池大手の国軒高科や恵州億緯鋰能(EVEエナジー)が海外進出を加速させている。新エネルギー車(NEV)やエネルギー貯蔵の世界的な需要増加が追い風になっている。
国軒高科は9日、100%子会社の米Gotionがイリノイ州カンカキー郡マンテノに年産40ギガワット時の電池工場を立ち上げる計画であることを明らかにした。リチウムイオン電池のセルやパック、エネルギー貯蔵システムの統合に取り組み、フル稼働後はパック10ギガワット時、セル40ギガワット時の年間生産能力を備える。既存工場を2期に分けて改造、敷地面積は910ムー(約61ヘクタール)になる見込み。2024年に第1期の稼働開始を予定する。同州にとって史上最大の車載電池投資プロジェクトであり、2600人分の雇用創出が見込まれる。同社は新工場について、北米地域の既存パートナーや潜在パートナーへの供給能力を拡大し、電気自動車(EV)業界のますます高まる電池需要に対応するのに役立つとした。
EVEエナジーは6日、電動ドライブトレインとバッテリーを手がけるクロアチアのリマックテクノロジーと了解覚書を結び、27年に欧州で最新鋭の電池の生産を開始し、持続可能で現地化されたEVサプライチェーン(供給網)を構築することで合意した。欧州の交通・エネルギーのグリーントランスフォーメーション(GX)を後押しする。前日5日には、100%孫会社EVEエナジーUSがエレクトリファイドパワー、ダイムラートラック、パッカーと協定を交わした。米国に合弁会社を設立して電池生産設備を投資・建設し、生産した電池は特定の北米の商用車分野に使われる。8月7日にはマレーシア工場の起工式を行った。投資額は4億2230万ドル(1ドル=約147円)以下で、ケダ州のクリムに設立、電動工具や電動二輪車用の21700円筒型電池を生産する。
欣旺達電子の子会社、欣旺達動力科技は8月9日、傘下子会社を通じてハンガリーに約19億元(1元=約20円)を投資し、NEV用電池工場の第1期を建設すると発表した。リチウムイオン電池や車載電池システムの製造・販売などを手がける。欧州への自社生産拠点の設置は初めて。17年にインド・ニューデリーで事業のグローバル化に乗り出してから3番目の海外工場ともなる。(新華社北京)
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