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中国で家計純資産が600万元(約1億2000万円)以上の富裕層は518万世帯、1千万元(約2億円)以上の富裕層は211万世帯、1億元以上の超富裕層は13万8千世帯を数える。中国民間シンクタンクの胡潤研究院と中信保誠人寿保険が12日に共同発表した「中信保誠人寿『伝家』・胡潤百富中国富裕層キャッシュフロー管理報告2023」で明らかになった。
資産1千万元以上の富裕層が最も多い5都市は北京(30万6千世帯)、上海(27万1千世帯)、香港(21万5千世帯)、深圳(8万世帯)、広州(7万3千世帯)。うち上海は前年比3.0%増と最も大きく伸びている。
胡潤研究院を運営する胡潤百富のルパート・フーゲワーフ(中国名:胡潤)董事長兼首席調査研究員は、中国の富裕層がキャッシュフローをプランニングする際の根幹は、現金を主体とし、安定を重視し、保障を先行させることであり、それが今後3年で大きく変わることはないと見解を示した。
同報告によると、中国の富裕層は、将来のキャッシュフローのリスクを引き下げるためには、リスク意識を高めて措置を取ることが有効だと考えている。「資産配分の多元化」「負債ツールの適切な使用」「資産の増大だけでなくリスクの防止も考え大きなリスクを避ける」「労働所得を確保した上で資本所得を考慮する」「老後に備えて早めに準備する」などが有効な措置とされた。
資産配分の調整や年金保険への加入も、将来のキャッシュフローのリスクを低減するために有効な措置とされる。キャッシュフロー管理における年金保険の重要な意義を認める人の割合は、年配層より若い富裕層の方が高いことも分かった。(新華社北京)
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