中国、「文化+スポーツ+観光」が新たな消費トレンドに

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中国の北京市や河北省張家口市など北方の都市ではウインタースポーツ・シーズンを迎え、スキー愛好家がゲレンデをさっそうと滑る興奮を存分に味わっている。一方、中国最南端の省、海南省ではサーファーが競うように風や波に立ち向かうスリルを体感している。中国では現在、風景を観賞すると同時にスポーツを楽しみ、文化を体験することが、多くの消費者の選ぶ行楽スタイルとなっている。
 
同省でこの間に開かれた2023中国企業家博鰲フォーラム・文旅体(文化・観光・スポーツ)融合発展フォーラムでは、参加者が中国の「文化+スポーツ+観光」の融合発展トレンドについて交流・議論した。
 
今年10月に発表された「中国アウトドアスポーツ産業発展報告(2022~2023)」では、22〜23年にウインタースポーツやランニング、サイクリング、クロスカントリーといったアウトドアスポーツが爆発的な成長を見せ、複数の分野で新型コロナ流行前の水準を回復、または上回っていることが明らかになった。
 
オンライン旅行大手、携程旅行網(シートリップ)のデータによると、今年1〜6月のアウトドアスポーツ関連予約数は前年同期比79%増となり、新型コロナ前の19年同時期に比べると3.2倍になった。
 
「文旅体」の融合発展が加速する背景として、大規模な大会イベントが果たすけん引の役割を無視することはできない。北京冬季五輪組織委員会持続可能発展委員会の趙英剛副主任は「2022年北京冬季五輪の開催は『冷たい氷雪』から『ホットな波及効果』を生み出した」とコメント。大型スポーツ大会が観光消費に対する観念の変化をもたらし、強くて健康な体づくりやスポーツトレーニングを観光プランに取り込む人がますます多くなっているとの認識を示した。
 
高規格な国際大会だけでなく、一部の「草の根」大会もインターネットを通じて人気を集めるようになり、地域の人気旅行目的地づくりに貢献している。
 
今年、貴州省黔東南ミャオ族トン族自治州榕江県で行われた農村サッカー・スーパーリーグがネット上で注目を集め、大勢の観光客が訪れたことで、地元の人々に増収をもたらした。大会期間中のオンラインや対面販売を合わせた同県特産農作物の売上高は4億100万元(1元=約20円)、夜間消費による収入も前年同期比約4.6倍の3億900万元に上った。(新華社海口)

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