世界スマートグラス出荷130%増も、IDC「目新しさだけでは定着せず」
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米調査会社・IDCはこのほど、スマートグラス市場に関する最新データを発表した。2026年1〜3月期の世界スマートグラス出荷台数は、前年同期比130.1%増の356万6000台と急拡大した。うち、オーディオ・カメラ搭載製品が前年同期比167.4%増の224万8000台、AR/VRヘッドセット型は同85.9%増の131万8000台だった。

2025年1〜3月期から2026年1〜3月期における世界スマートグラス出荷台数(IDC)
国別シェアでは中国が第3位で、出荷台数は前年同期比23.5%増の61万台だった。急成長の背景には、スマートグラスが初めて国家補助金の対象品目にに組み込まれ、需要を押し上げたことがある。また、製品の軽量化やAI機能の向上、新製品の集中投入も市場を後押しした。一方で、カメラ搭載型やAI(LLM)対応、ディスプレー搭載型といった製品カテゴリーごとに競争が激化している。なかでも、スマートフォンを補完する用途を持つディスプレー型が、新たなけん引役として台頭している。
IDCのアナリストは業界の課題をこう指摘する。利用者の多くが「目新しさで購入するが、使い勝手が悪ければすぐに飽きてしまう」という。毎日使いたくなるような体験や実用性を示せなければ利用者は定着しない。そのためメーカーは、製品の方向性や経営資源の配分で、より現実的な取捨選択を迫られる。
*1ドル=約162円で計算しています。
(36Kr Japan編集部)