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高齢者の見守りデバイスを手がける「元生智能(YESEN)」(全称、東莞市元生智能科技)がこのほど、エンジェルラウンドで1000万元(約2億円)を調達した。人工知能(AI)大手の雲従科技(CloudWalk Technolgy)が出資を主導し、松山湖天使基金と広東省科学院珠海産研院なども参加した。
1人で自宅にいる高齢者が事故や病気で倒れても、自分で助けを呼べない場合がある。元生智能は2022年に設立されたスタートアップで、独居高齢者の見守りに特化したソリューションを開発・提供している。
中国では、介護用品など高齢者向けの製品が日本のように充実していない。日本の高齢者向け商品が5万種類あるとされるのに対し、中国では2000種類程度にとどまるという。中国でも、高齢者の暮らしを支えるため、先進的な製品やサービスの需要が高まっている。
元生智能は、ミリ波レーダーやニューラルネットワーク、大規模言語モデルなどの技術を活用し、転倒検知や心拍・呼吸異常のアラーム、遠隔監視などの機能を備えた高齢者見守りデバイス「親鹿」を開発・提供している。将来的には、高齢者が必要なケアをタイムリーに受けられるよう、介護や救援などのサービスも提供していく計画だという。
*2024年1月11日のレート(1元=約20円)で計算しています。
(36Kr Japan編集部)
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