マッサージや洗車、ペットの餌やり代行・・中国で浸透しつつある出張サービス

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中国の大都市ではここ数年、自宅でプロによるまつげエクステやネイルのサービスを受けたり、誕生日のホームパーティで調理を作ってもらったり、長期出張や旅行中にペットに餌をやってもらったりと、さまざまな出張サービスが消費者に浸透しつつある。

中国の企業情報サイト「企査査」によると、国内には現在、出張サービス関連企業が1万4500社あり、フードデリバリーや家事、クリーニング、ネイル、マッサージ、エステ、車のアフターサービス(出張洗車)、修理など幅広い分野を網羅している。これらの「出張サービス」は消費者に便利で個別化した効率的なサービスを提供し、提供者にはより多くの就業機会と収入源をもたらしている。

餌やり代行を請け負っている許さんは、2023年の春節(旧正月)期間中に計24件の依頼を受け37匹の犬や猫の世話をした。料金は1回20~100元(1元=約20円)で、距離、ペットの数、種類に応じて決まる。

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従来のペットホテルでは慣れない環境でペットにストレスがかかるため、ここ数年は餌やり代行サービスへの関心が高まっている。短文投稿サイト「微博(ウェイボ)」では「猫餌やり代行」のトピックが800万回以上閲覧されている。

北京市東城区のネイル・まつげエクステサロンでは、店舗での施術以外に出張サービスにも対応している。アイリストの趙さんによると、出張まつげエクステの依頼は毎日のように入っている。価格は店舗の約2倍だが、顧客にとっては家でサービスを待っているまでの間に他のことができる上、店舗往復の時間コストを加えると1時間当たりの平均単価は店舗も出張もほとんど変わらないという。これが出張サービスの人気の理由となっている。

サロンの顧客の張さんは、生活の質を向上させるためにサービスにお金を払っていると言い、自分の都合に合わせてアイリストに家に来てもらえるのはとても便利で、自宅での用事がはかどると話した。

華南理工大学零工(アルバイト)経済研究センターがまとめた「2023年中国出張サービス業界の発展に関する青書」によると、出張サービス業界の市場規模は、17年は4400億元だったが、21年に1兆元規模に上り、22年は1兆890億元だった。中国の調査会社、艾瑞諮詢集団(アイリサーチ)によると、18~21年の家事代行サービスのオンライン普及率は47・8%から80・2%に上昇し、利用者がオンラインでサービスを依頼する傾向が顕著に表れている。

「出張サービス」は多様化、個性化した消費ニーズを満たすだけでなく、社会的分業の細分化が進展したことを反映しており、量より質を重視する「消費のアップグレード」の傾向と一致して、消費の潜在力を刺激することにもつながる。

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出張サービスは便利な一方、デメリットも指摘される。第一に、家事代行会社で研修を受けたサービス提供者と比べると、ほとんどの出張サービス提供者は副業で仕事を請け負っているためサービスの質にばらつきが出る。第二に、依頼者が自宅でサービスを受ける際、物品の紛失や盗難、プライバシーの侵害などのリスクがある。これらのデメリットを解消するには、関連機関が従業員の研修を強化し、サービスを提供する第三者プラットフォームや関連部門が監督・管理を強化することが必要となる。そうすることで初めて消費者と柔軟に働く事業者がウィンウィンの関係を築き、新たなサービス産業の持続可能な発展を実現できる。(新華社北京)

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