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中国では冬休みに入り、春節(旧正月、今年は2月10日)も近づいており、旅行や帰省の需要が顕著に増え、各地の出入境証明の申請件数が大幅に増加している。
蘭州市公安局出入境管理処の柏麗娟科長によると、ここ2週間で出入境証明の申請に訪れる人の数が増加し、1日平均の申請数は1200件を超えている。今年に入り、パスポート申請の渡航目的地は東南アジアの人気観光国が多くなっており、申請数の6割を占めるという。
各地の出入境受付ホールは出境手続きの人々で大にぎわいを見せている。浙江省杭州市では1日平均の出入境手続き件数が5千件を超えた。山東省青島市では冬休みに旅行を予定する小中学生の団体専用出入境手続き窓口を開設した。
海外旅行の人気目的地となっている国々でも、中国からの観光客を呼び込むための措置を講じている。タイ、マレーシア、スリランカ、シンガポールなどが中国人観光客に対するビザ免除政策を相次ぎ実施、観光客により多くの利便性と選択肢を提供している。各航空会社も旅行需要の高まりに応えるため、国際線やチャーター便を続々と増やしている。
元日連休(2023年12月30日~24年1月1日)期間中、中国では海外旅行が予想以上に人気を集めた。中国国家移民管理局の統計によると、同時期に全国の出入境辺防検査站(出入国検査所)が検査した出入境者は延べ517万9千人、1日平均は延べ172万6千人で、2019年同期の水準にまで回復した。
旅行会社の責任者の多くは、年末年始休暇の観光市場の力強い勢いが業界に新たな活力を注入したとの見方を示した。2024年は海外旅行市場の全面的な回復に向けた鍵となる年とみられており、海外旅行の利便性が向上し続けるのに伴い、海外旅行市場が新たな発展の機会を迎えると期待されている。(新華社蘭州)
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