スペイン・バルセロナで2月末に開かれたモバイル関連見本市「モバイル・ワールド・コングレス（MWC）2024」では、中国企業が第5世代移動通信システム（5G）の機能を拡張させた「5G－Advanced（5G‐A）」や人工智能（AI）などの分野で革新的な製品を発表した。同じく2月末にスイス・ジュネーブで開かれた100年以上の歴史を持つ「ジュネーブ国際モーターショー2024」では、中国の自動車メーカーが「圧倒的に一流、最先端の科学技術力」を展示した。

5G－Aの商用化では、中国企業が中心勢力となっている。新エネルギー時代においては、中国ブランドの影響力が日増しに高まっている。デジタル技術や新エネルギーなど国際競争が激しい重要な分野で、中国の革新力は新興産業のインキュベーター、従来型産業高度化の推進器となり、経済の持続的かつ健全な発展に新たな推進エネルギーをもたらしている。

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中国・欧州デジタル協会のルイージ・ガンバルデッラ会長は「中国企業が舞台の中央に出つつあることを注視している」と語り、中国企業の積極的な参加がなければ、MWCはグローバル化の本質を真に体現することはできなかったとの認識を示した。同氏の言う通り、中国企業はすでに世界が無視することのできない重要な力となっている。前出の二つの国際展示会だけではなく、ドイツ・ベルリンで開かれる世界最大級の家電見本市「国際コンシューマーエレクトロニクス展（IFA）」、ドイツ・ニュルンベルクで開催される国際発明展示会「iENAニュルンベルク」、東京で開催される世界最大級のロボット展示会「国際ロボット展（iREX）」などの国際的展示会にはここ数年、中国企業が積極的に出展し、最先端の技術や製品、積み重ねてきた革新の潜勢力と科学技術イノベーションの豊かな成果で注目を集めている。

中国の新エネルギー車（NEV）生産・販売台数の世界シェアは60％を超えた。研究開発費で世界2位を維持し、ハイテク企業数は約40万社を数える。世界知的所有権機関（WIPO）が発表したグローバル・イノベーション・インデックス（GII）2023年版で12位に、世界トップ100の科学技術クラスター数で世界1位に躍進した。

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中国では科学技術が新興産業の発展をけん引し、従来型産業の高度化も推進している。AIやビッグデータ、ブロックチェーン、量子通信など新興技術の応用が加速するとともに、5Gの産業分野における応用の割合が60％を超えた。従来型産業と最先端の科学技術が深く融合し、デジタル産業化と産業のデジタル化が相互に促され、中国のイノベーション能力は日増しに強まっている。

供給能力からみれば、工業部門は全ての分野がそろい、裾野を広げる力が強い。需要の潜在力でみると、世界2位の消費市場であり、中所得層の規模が大きく、消費構造の転換・高度化も進み、グリーン（環境配慮型）・低炭素化が進展し、大きな革新の可能性をはらんでいる。供給側の革新が新たな需要を喚起し、新たな推進エネルギーを持続的に強化している。（新華社北京）