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1話が1〜3分で完結するショートドラマは、まず米国で人気に火がつき、日本にもブームが広がりつつある。なかでも大きな存在感を見せるのが、中国発のショートドラマアプリだ。
デジタルコンテンツ大手・中文在線集団の米国子会社Crazy Maple Studioが運営する「Reelshort」や、ショートドラマを専門に手がける九州文化が運営する「ShortTV」は、欧米市場をターゲットとしている。
一方、ショートドラマアプリ「TopShort(トップショート)」を運営する上海嘉書科技は、真っ先に日本市場に目を向けた。同社は2023年10月、日本事業の強化に向け、東京に事務所を開設した。
TopShortの人気作には、「お嬢様のパワハラ退治」や「お嬢様は只今、インターン中」などがある。中国メディア「盒飯財経」によると、TopShortは2024年2月、日本のiOSアプリ売上ランキングで一時Netfilixを上回り、累計ダウンロード数は40万回に達した。
TopShortは、月額49.99ドル(約7800円)と年額199.99ドル(約3万1000円)で見放題のサブスクリプション方式を採用する。創業者の王小書氏によると、現時点で月間売上高70〜80万ドル(約1億1000万〜1億2000万円)を維持しているが、まだ収益化には至っていないという。
同社は以前、中国向けに制作したドラマを翻訳して配信していたが、それでは日本の視聴者の好みに合わないという現実に直面し、日本の脚本家や監督、俳優を起用することにした。その結果、制作費が跳ね上がったのだという。
日本でもショートドラマへの注目が高まるにつれ、TopShortに続いてReelshortなどの成熟したショート動画アプリも日本市場に本格参入し、日本市場を舞台に競争を繰り広げる未来も遠くないだろう。
*2024年4月26日のレート(1ドル=約157円)で計算しています。
(36Kr Japan編集部)
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