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中国車載電池大手「国軒高科(Gotion High-Tech)」は、A00・A0クラスの小型電気自動車(EV)向けの駆動用電池を得意としている。ここ最近は、既存製品の改良を続ける一方で、より高性能な駆動用電池の開発にも注力してきた。
同社は5月17日に開いた技術発表会で、超急速充電に対応する新型電池「G刻電池(G-Current battery)」を発表した。新型電池は、業界をリードする寧徳時代(CATL)の「神行超充電池(Shenxing Superfast Charging Battery)」をベンチマークとしており、5C超急速充電技術によって9.8分間で80%、15分間で90%の充電が可能となっている。
ピュアEVとレンジエクステンダーEVに対応しており、リン酸鉄リチウムイオン(LFP)電池と三元系電池で展開する。うち、LFP電池パックの最大容量は75kWh(キロワット時)以上で、航続距離600km以上を達成。三元系電池パックも容量100kWh以上で、航続距離800km以上を実現する。すでに量産と実車でのテストを開始している。
国軒高科はこのほか、直径46mmの円筒型電池「4695星晨三元電池」も発表した。このタイプの電池は、経済性、安全性、リサイクル価値の点で大きな優位性があるため、将来的には電池技術の主流になる可能性が高い。 現在はCATLのほか、日本のパナソニック、韓国のLGエナジーソリューションとサムスンSDIなどが製品化している。
新製品のG刻電池と4695星晨三元電池は、中・高級車市場に照準を合わせている。国軒高科の国際事業責任者・程騫氏によると、G刻電池は20万元強〜30万元(約440万円強〜660万円)の車種向けで、4695星晨三元電池は航続距離と急速充電の強化を追求し、より高級なDクラスやEクラスの車種向けを想定しているという。
*1元=約22円で計算しています。
(36Kr Japan編集部)
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