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日本の家具大手「ニトリ」が6月下旬、中国本土で100店目のオープンを迎える。ニトリの現地法人、似鳥(中国)投資の杉浦栄総経理はこのほど、新華社記者の取材に応じ、中国事業の現状や展望について説明し、今後も5年にわたり毎年2桁の出店を目指すと意欲を示した。
ニトリは2014年、武漢市に中国本土1号店をオープン。全国に事業を広げ、まもなく100店舗の目標を達成する。人気商品は数多いが、杉浦氏によると、日本から輸入している商品で特に人気なのが軽量食器シリーズ「カル:エクレ」。数年連続でベストセラーのアイテムになっているという。
すでに600社を超える中国の工場と協力し、生産の現地化も奏功している。暑い夏に人気の冷感寝具「Nクール」も中国で生産する製品の一つだ。杉浦氏によると、「冷感」のコンセプトはすでにあり、日本で生産も始めていたが、「触ると冷たい」素材を中国で見つけた。現地で糸を買い付け、中国の工場に提供し、生産自体をコントロールする。より低価格で商品を届けるために中国での生産を増やし、中国から日本にも冷感製品を輸出している。
中国での今後の事業展開については「中国市場に自信を持っている」と楽観的だ。出店にも積極的で「毎年最低でも2桁」の新規出店を計画する。市場などの要因もあるが「ピンチはチャンス。機能や品質だけでなく、価格でも他社との差別化を図り、大きく伸びていきたい」と抱負を語った。(新華社上海)
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