高級賃貸マンションの「城家公寓(Cjia)」が約330億円を調達、効率の良い運営で市場を制する

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サービス付マンション賃貸サービスの「城家公寓(Cjia.com)」が、シリーズAで約3億ドル(約330億円)を調達した。リード・インベスターは「博裕資本(Boyu Capital)」、コ・インベスターは「雲峰基金(Yunfeng Capital)」、「華住酒店集団(HUAZHU Hotels Group)」、「雅詩閣(Ascott)」、「建銀国際(CCB International)」など。調達した資金は中核都市の不動産開発、ブランド構築への投資、販売チャネルと技術プラットフォームの開発に充てられる。これに先立ち城家公寓はプレシリーズAで、華住酒店集団や「IDG資本」から5000万ドル(約54億円)を調達している。

城家公寓は2015年に、華住酒店集団とIDG資本が共同出資して設立したマンションブランドで、華住の非標準的(ホテル形式ではない)宿泊業務に位置付けられる。城家公寓は北京・上海・広州・深圳などの一級都市をメインに物件100以上、部屋数にして2万室以上を管理している。

城家公寓の賃貸物件にはいくつかタイプがあり、メインは一人暮らしの若者向け物件で、コスパが良く、賃料2500-5000元(約3万8000-7万5000円)のものだ。2つ目は賃料5000-8000元(約7万5000-12万円)の高級マンションで、部屋面積が広くサービスも充実している。3つ目はビジネスユーザー向けサービスアパートメントで、賃料1万-1万5000元(約15万-22万5000円)、城家CitiGOや雅詩閣と提携した「シタディーン(馨楽庭)」などがこれに該当する。さらに賃料2万元(約30万円)以上の超高級マンションも企画しており、2019年7月に上海で「凱文公寓(CavendishCourt)」をオープンさせた。

城家公寓ブランドラインアップ

華住酒店集団総裁で城家公寓CEOの金輝氏によると、城家公寓の運営が継続されている物件の賃貸率は平均95%以上で、ほとんどの物件は単独で利益を出しているとのこと。95%を維持できるのは、まず、高級賃貸物件に対する明確な需要があり、さらに、同社がホテル経営で培ったノウハウを活かしたワンランク上の賃貸物件を長期、短期で提供できているからだ。同社ブランドとサービスレベルの高さはユーザーに認知されており、これはリピート率50%という数字にも現れている。

2016年の設立から2019年の現在までに累計15万人以上が同社のサービスを利用をしている。

2019年3月、高級ワンルームマンション「魔方公寓(Mofang Apartment)」を運営する「魔方生活服務集団」が、シリーズDで1億5000万ドル(約162億円)を調達した。分散型のマンション居室管理では「蛋殻公寓(Danke Apartment)」を運営する「紫梧桐資産管理」が、シリーズCで5億ドル(約540億円)を調達している。2019年、長期賃貸マンションにおける高級志向はより顕著になってきた。

しかし、金輝氏は、長期賃貸マンション市場の発展はまだ第一段階にあると見ている。ブームが過ぎ、市場に冷静さが戻れば、マンション管理業者は需要と業務を見極めるようになる。2~3年もすれば安定期に入り、その後、業界は急速発展の第二段階に入るだろう。中国は資産には事欠かないが、運営能力に乏しい管理会社が多い。質の高い管理会社の価値は今後ますます高まっていく、と同氏は述べている。
(翻訳:普洱)

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