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中国電子商取引(EC)大手のアリババグループ傘下で国際EC事業を担う「阿里国際数字商業集団(Alibaba International Digital Commerce Group)」(以下、阿里国際)は10月16日、翻訳に特化した独自の大規模言語モデル(LLM)「Marco」を正式にリリースした。Marcoは中国語、英語、日本語、韓国語、スペイン語、フランス語など、世界の主要15言語に対応している。
阿里国際の副社長で人工知能(AI)部門を統括する張凱夫氏によると、Marcoはすでに阿里国際のAIプラットフォーム「Aidge」で公開され、世界中のユーザーが利用できるようになっている。現在広く使用されているオープンソースの評価データセット「Flores」を用いてMarcoを評価した結果、機械翻訳の自動評価指標「BLEU」でGoogle翻訳やDeepL、GPT-4など既存のプロダクトよりも高いスコアを叩き出したという。
Marcoはすでに大規模な商用化を実現しており、阿里国際が長年にわたって蓄積してきた越境ECの経験を背景に、EC分野で優れた成果を上げることが期待される。阿里国際は2023年にAIチームを設立し、これまでに40以上のシーンでAI機能のテストを完了させている。
(36Kr Japan編集部)
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