自動運転向けAIチップの中国・地平線機器人が香港上場 時価総額1兆円へ

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中国の自動運転向けAIチップ大手の「地平線機器人(Horizon Robotics=ホライズン・ロボティクス)」が10月24日、香港取引所に上場を果たした。香港市場における今年最大の新規株式公開(IPO)となる。

初日の公開株価は3.99香港ドル(約78円)で、初値はそれを28%上回る5.12香港ドル(約100円)だったが、記事執筆時点(25日)では、公開株価まで下落しており、時価総額は約520億香港ドル(約1兆円)となった。

2015年に設立されたホライズン・ロボティクスは、先進運転支援システム(ADAS)や高度な自動運転ソリューションを提供しており、独自のソフトウェアとハードウェア技術を持つ中国トップクラスのプロバイダーだ。同社の発表によると、これまでに500万枚の車載チップを販売しており、顧客にはEV最大手の比亜迪(BYD)や理想汽車、広州汽車、上海汽車、吉利汽車など27社の完成車メーカー(OEM)を抱えている。

中国コンサルティング大手・灼識諮詢(China Insights Consultancy)のデータによると、2022年の中国における先進運転支援ソリューション市場は主に国際的な大手企業が独占しており、ホライズン・ロボティクスの市場シェアはわずか3.7%だった。しかし、中国製スマートEVの急拡大により、23年には85万セットの搭載量で業界2位に急浮上した。24年も爆発的な成長を続け、上半期(1−6月)には71万セットの搭載量で市場シェアの35.9%を占め、中国最大の先進運転支援ソリューション・プロバイダーとなった。

勢い増す中国産チップ、NVIDIAやTIを猛追。上海モーターショーで鮮明に

*1香港ドル=19.5円で計算しています。

(36Kr Japan編集部)

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