「アフリカのスマホ王」業績失速。中国トランシオン、24年7~9月期は4割以上の大減益

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中国のスマートフォン大手「伝音控股(Transsion、トランシオン)」が10月28日に発表した2024年7〜9月期決算は、売上高が前年同期比7.22%減の166憶9300万元(約3500億円)、純利益が41.02%減の10憶5100万元(約220億円)だった。24年1〜9月の売上高は前年同期比19.13%増の512億5200万元(約1兆1000億円)、純利益は0.53%増の39億300万元(約820億円)となった。

トランシオンは2006年に設立された携帯電話メーカーで、現在は「TECNO」「itel」「Infinix」の3ブランドからスマホを発売している。ファーウェイや小米(シャオミ)といった国内競合との直接対決を避けるため、設立当初からアフリカ市場の開拓に注力する道を選択し、圧倒的なシェアを獲得して「アフリカのスマホ王」と呼ばれるまでになった。現在は、アフリカのほか、南アジアや東南アジア、中東、中南米などの新興国市場を中心に販路を広げている。

米調査会社IDCによると、トランシオンの23年の出荷台数は前年比30.8%増の9490万台で世界シェア8.1%となり、世界のスマホ市場で初めてトップ5入りした。

「アフリカの携帯王」中国トランシオン、23年純利益は122%増 世界スマホシェア5位に躍進

トランシオンは、市場競争の激化やサプライチェーンコストの上昇などが複合的に影響し、24年7~9月期の減益につながったとしている。ここ数年は、ファーウェイやシャオミのほか韓国サムスン電子などの世界大手も新興市場への投資を拡大し、トランシオンのシェアを侵食し始めている。調査会社Canalysによると、24年4~6月期のアフリカのスマホ市場では、トランシオンのシェアが51%と前年同期比で3ポイント低下した一方で、シャオミはのシェアが12%に拡大した。

アフリカの携帯市場を制覇した中国「トランシオン」、同国に注力しすぎない理由

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(36Kr Japan編集部)

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