中国の鉱山向け自動運転トラック「CiDi」、香港に上場申請 納車実績はすでに123台

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中国の自動運転技術企業「希迪智駕(CiDi)」がこのほど、香港証券取引所のメインボード上場に向けて目論見書を提出した。中国コンサルティング大手・灼識諮詢(China Insights Consultancy)の資料によると、希迪智駕は2024年1~6月の売上高で中国2位の商用車向け自動運転技術企業となっている。

希迪智駕は2017年に設立された。創業者の李沢湘氏はロボットとオートメーション分野の専門家で、現在は香港科学技術大学電子・コンピュータ工学部の教授を務めている。また、業界では著名な連続起業家で、投資家としても知られる。

主に自動運転やV2X(Vehicle to Everything)通信、高性能センサーセンシング関連の製品およびソリューションを手がける。多くの自動運転企業とは異なり、乗用車ではなくトラック用の自動運転技術で業界に参入し、鉱山や工業団地などの閉鎖的なエリア向けにサービスを提供している。これら閉鎖的なエリア内の道路状況や走行ルート・ゾーンは固定されているため、自動運転を迅速に導入できる。

同社は鉱山採掘に特化した自動運転ソリューションを開発し、現在は中国最大の自動運転採掘トラックメーカーとなっている。2024年9月30日までに自動運転採掘トラック計123台を納車済みで、現在は自動運転採掘トラック320台と採掘トラック向けの自動運転システム206セットの注文を受けているという。目論見書によると、閉鎖的なエリア向けの自動運転ソリューションは、25年までに大規模な商用化が実現すると見込まれている。

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希迪智駕の売上高は、2021年が7738万5000元(約16億円)、22年が3105万6000元(約6億6000万円)、23年が1億3300万元(約28億円)と、年平均成長率は30.9%で伸びている。売上高は急拡大しているものの、同社は依然として赤字から脱却できていない。調整後損失は、21年が1億1400万元(約24億円)、22年が1億5900万元(約33億円)、23年が1億3800億元(約29億円)、24年1~6月が5900万元(約12億円)だった。

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(36Kr Japan編集部)

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