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中国のロボット大手「優必選科技(UBTECH Robotics)」と傘下のスマート物流企業「優奇(UQI)」は11月5日、上海市で開かれた展示会「CeMAT ASIA 2024」で、フルスタックの無人物流ソリューションを発表した。
人型ロボットと無人車両が協働するソリューションで、すでに湖南省長沙市にある中国自動車大手「比亜迪(BYD)」の工場で試験的に運用され、完全無人ロジスティクスを実現している。同工場では、UBTECHの産業用人型ロボット「Walker S1」が、UQIの無人搬送ロボット(AGV)「瓦力(Wali)T3000」や無人物流車「赤兎(Chitu)」とシームレスに協働し、ピッキングから搬送、物流までを完全自動で実行している。
Walker S1はボタン1つで動き、構造化されていない複雑な環境でも自律的な作業が可能。独自開発のVisual SLAMアルゴリズムにより、作業環境のマップを自動で構築・更新し、地図情報に基づきリアルタイムで自律的に判断を下すことができる。Walker S1は指定された資材エリアに到着すると、目的の資材を正確に識別して無人搬送車に運び、次の作業位置まで自律的に進んでタスクを遂行する。
UBTECHは現在、東風柳州汽車(Dongfeng Liuzhou Motor)や吉利汽車(Geely Automobile)、一汽大衆(FAW-VW)、奥迪一汽新能源汽車(Audi FAW New Energy Vehicle)などの自動車メーカーのほか、電子機器受託製造大手の富士康科技集団(フォックスコン)や宅配大手の順豊控股(SFホールディング)などと提携し、人型ロボットの商業運用を共同で推進している。
(36Kr Japan編集部)
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