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日本各地を含め世界の魅力的な自然や文化を、独自の観点で編集し発信するトラベル・ライフスタイルマガジン『PAPERSKY』は、11月1日に上海で中国語版創刊号を発刊し、中国市場へ本格的に進出を果たした。
PAPERSKYは2002年に創刊。在日25年以上のアメリカ人編集長Lucas B.B.氏によるユニークな視点で、「新しい形の旅」を提供することで注目されている。過去2年間、PAPERSKYは日英バイリンガルのウェブメディア「PAPERSKY Japan Stories」に中国語版を追加し、中華圏の読者にも親しまれてきた。
ここ最近、中国では新型コロナウイルスの影響から回復期にあり、人が多く集まる人気の観光地を避け、アウトドアやライフスタイル、まだ知られていないような地方への旅行などを好む消費者が急増加した。PAPERSKY中国語版は、こうした需要に応えるものであり、文字とビジュアルを通じて日本のユニークな自然や文化を紹介するプラットフォームを目指す。
11月に上海で開催された創刊記念イベントに、Lucas B.B.編集長と中国事業の統括役を務める方嘉靖(ファン ジャージン)氏が出席した。また、蔦屋書店、自転車ライフスタイルショップ「RE」、アウトドアブランド「AnKoRau」との協力で一連のイベントを開催。中国の日本旅行・アウトドア愛好家が多く来場し、PAPERSKYが提案する旅やライフスタイルに対する高い関心が改めて示された。
PAPERSKYは「日本の魅力 再発見」をテーマに、自転車で地方を巡る企画「ツール・ド・ニッポン」を定期的に開催している。紹介によると、在日の旅行愛好者だけではなく、直接中国からの参加者も増えてきているという。今年4月の埼玉ツアーには、上海から参加した2名の読者がおり、12月に長崎・雲仙で開催予定のツアーもすでに定員に達していることから、中国の訪日旅行へのニーズの高まりが伺える。
PAPERSKY中国語版は、中国初のアートブック専門書店「Bananafish」との連携により発行される。今後は現地の独立系書店、アウトドアショップ、カフェ、ギャラリー、コミュニティなどとの連携を強化し、訪日観光客、特にリピーター層に向けた新たなコンテンツを続々と展開していく予定だ。
(36Kr Japan編集部)
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