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中国のAR(拡張現実)グラスメーカー「霊伴科技(Rokid)」が11月18日、人工知能(AI)を搭載した次世代ARグラス「Rokid Glasses」を発表した。 ディスプレー、イヤホン、カメラ、AIアシスタントの機能を一体化した製品で、価格は2499元(約5万2000円)。発売は2025年4~6月を予定している。
デザインはアイウェアブランド「BOLON」が担当。マザーボードやバッテリーをフレームに内蔵することで、デザインを従来のメガネに近づけ、重さもわずか49グラムに抑えた。フレームとテンプルの接続部に設置した縦型1200万画素カメラは、写真撮影や録画だけでなく視覚認識の機能も備える。
バイノーラル技術を用いた高指向性スピーカーは、音楽鑑賞や音声対話に最適。さらに、アリババグループの大規模言語モデル(LLM)「通義千問(Tongyi Qianwen)」を搭載して、物体認識やテキスト翻訳、数学問題の解答など多様なタスクを処理できるようにした。
Rokid創業者で最高経営責任者(CEO)のMisa氏によると、Rokid Glassesは将来的に米OpenAIの「ChatGPT」や米グーグルの「Gemini」などさまざまなLLMをサポートし、ユーザーが自由に選択できるようにするという。
中国の調査会社・洛図科技(Runto Technology)によると、2024年1~6月の中国の消費者向けARデバイスの販売台数は11万台、7~9月の販売台数は前年同期比8.7%増の4万9000台となった。1~6月の市場シェアは、上位4社の「雷鳥創新(Thunderbird Innovation)」「XREAL」「影目科技(INMO Technology)」「Rokid」だけで計89.2%に上ったが、Rokidのシェアは10%未満にとどまっている。
*1元=約21円で計算しています。
(36Kr Japan編集部)
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