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中国の高級電気自動車(EV)ブランド「極氪(ZEEKR、ジーカー)」は1月7日、米ラスベガスで開かれたテクノロジー見本市「CES」で、米アルファベット傘下で自動運転タクシーを手がける「Waymo(ウェイモ)」と共同開発した自動運転EV「Zeekr RT」の量産モデルを披露した。米国での走行テスト中で、年内の大量納車を計画しているという。
ZEEKRは米国に本格進出する中国初の自動車ブランドとなり、グローバル化を加速するとみられる。安聡慧CEOは、同社が2024年5月に米ナスダック市場への上場を果たした際、Waymo向けのカスタマイズモデルを米国の配車サービス市場に投入すると明らかにしていた。
Waymoは自動運転技術の開発に重点を置き、車両は外部の自動車メーカーから調達している。これまでは、自動運転に必要なセンサーやアルゴリズム、通信用部品などをゼネラル・モーターズ(GM)やフィアット・クライスラー・オートモービルズ(FCA)、ルノー・日産などの車両に後付けし、公道試験や自動運転タクシーへの応用を実施してきた。
しかし、今回ZEEKRと共同開発したZeekr RTは、ハンドルやペダルを省いて車内に十分なスペースを確保し、最初からWaymoの第6世代センサー群(LiDAR、カメラ、超音波レーダー)を搭載した上で量産される。
Waymoの自動運転タクシーは、すでにフェニックス、サンフランシスコ、ロサンゼルスの3都市で営業を開始し、配車件数が急増している。とくにサンフランシスコでの配車件数は、競合するLyft(リフト)を上回り、Uber(ウーバー)に次いで2位となっている。
ZEEKRは2024年、中国EV市場で急速に頭角を現した。新車販売(納車)台数は前年比87%増の22万2123台となり、30万元(約630万円)以上の高級EV市場で首位を獲得。25年の販売目標を32万台に設定した。同社は日本の乗用車市場への参入を計画しており、25年中に日本で高級EVを発売する方針だという。
*1元=約21円で計算しています。
(36Kr Japan編集部)
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