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中国のパソコン大手、聯想集団(レノボ・グループ)がこのほど発表した2024年10~12月期決算は売上高が前年同期比20.0%増の1351億元(約2兆7020億円)、純利益が香港財務報告基準(HKFRS)ベースで2.1倍の49億8000万元(約996億円)となり、利益の伸びが拡大した。事業の多様化が引き続き業績向上のエンジンとなり、売上高に占めるパソコン(PC)以外の事業の割合は46%を超えた。
世界中で人工知能(AI)と関連アプリケーションの普及が進む中、PCの生産性向上ツールとしての重要性がますます鮮明になっている。米マイクロソフト(MS)の基本ソフト(OS)「ウィンドウズ11」の最新バージョンへのアップグレードなど好材料も重なり、世界のPC産業は画期的な買い替えのタイミングを迎えている。24年10~12月期の同社のPC事業の世界シェアは24.3%と、2位を5.0ポイント近く引き離し、業界トップとしての優位性を引き続き高めた。業界をリードする収益力も安定しており、インテリジェンスデバイス部門(IDG)の営業利益率は7.3%となった。AIパソコンは新たなスマート機器として想定を上回る売り上げを実現し、中国のノートPC販売台数に占める割合は15.0%となった。
スマホ事業も伸びを維持し、売上高は21.0%増加した。売上高と出荷台数は中国以外の海外市場でいずれも世界上位5位に上昇した。北米、中南米という伝統的な中核市場のほか、中国、アジア太平洋、欧州・中東・アフリカでも市場開拓が急速に進み、売上高はそれぞれ2.6倍、2.6倍、28.0%増となった。
注目すべきは、インフラストラクチャーソリューショングループ(ISG)が黒字転換を果たした点で、売上高は60.0%近く増えて283億人民元(約5660億円)となった。
新たな成長の原動力であるソリューションサービスグループ(SSG)は2桁台の伸びを維持した。売上高は162億元と過去最高を更新し、営業利益率も20.4%の高水準を保った。【新華社北京】
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