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人型ロボットに代表されるエンボディドAIの開発を手掛ける「智元機器人(Agibot)」はこのほど、中国初となるエンボディドAI向け汎用基盤モデル「智元啓元大模型(Genie Operator-1)」(以下GO-1)を発表した。GO-1は、人間や各種ロボットのデータを活用し、エンボディドAIに画期的な学習能力を付与する。エンボディドAIはさまざまな環境や物体に対応する汎化能力を獲得し、新たなタスクに順応してスキルを習得できるようになる。
智元機器人の担当者によると、GO-1には視覚言語モデル(VLM)と混合専門家モデル(MoE)で構成されるアーキテクチャ「Vision-Language-Latent-Action(ViLLA)」を採用した。
VLMは、インターネット上の膨大な画像やテキストデータを学習し、一般的な場面や言語を理解する能力を獲得する。MoEに含まれるLatent Plannerはロボットや人間の動画データから一般的な行動パータンに対する理解能力を、Action Expertはロボット100万台以上の実データから洗練された動作能力を獲得する。これら3つの機能を密接に連携させることで、ロボットは動画からの学習や、少ないサンプルからの迅速な汎化が可能となり、エンボディドAI開発のハードルを大きく下げられる。GO-1はすでに、同社の複数のロボット本体への導入に成功しているという。
智元機器人は2023年2月に設立された新興ロボット企業で、創業者の彭志輝氏は華為技術(ファーウェイ)の高度人材募集プログラム「天才少年」で選出されたことで広く知られている。24年10月には上海初の人型ロボット量産工場で生産を開始した。現在は「遠征」「Genie」「霊犀」という3つの製品ラインアップを持ち、24年中に約1000台の人型ロボットを量産している。
(36Kr Japan編集部)
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