中国・江蘇省、手作りネイルチップで地域振興 年産1億5000万組

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中国江蘇省連雲港市の東海県で、ハンドメイドのネイルチップ(つけ爪)の生産が活況を呈している。年間生産量は1億5000万組に上り、売上高は80億元(約1700億円)を超える。うち海外向けは35億元(約740億円)を占め、世界35カ国・地域に輸出されている。

ネイルチップの生産や電子商取引(EC)を手がける大軒電子商務の李軒総経理は2018年、市場の巨大な潜在力にいち早く着目し、ネイルチップ業界に身を投じた。ファッションアイテムであるとともに文化の架け橋にもなると信じ、中国文化の独特な魅力を世界に伝えようと、金属線で輪郭を付ける七宝焼「掐絲琺瑯(こうしほうろう)」などの伝統工芸をデザインに導入。水墨画や影絵「皮影」、切り絵「剪紙(せんし)」などの要素もふんだんに取り入れ、欧米など海外の消費者から広く人気を博している。

23年には日本の取引先とも提携を始め、ハンドメイドのネイルチップを日本市場に投入した。ネイルアート産業が進んだ日本でも手作りのネイルチップはまだ珍しく、取引先が自動販売機での販売を試みたところ売れ行きは好調で、昨年1年だけで仕入額が十数万元(数百万円)に上ったという。

東海県のネイルチップは、中国発の動画共有アプリ「TikTok(ティックトック)」などを通じた越境ECでも精力的に販売されている。「ネイルチップのライブ販売はチャレンジに満ちている。言語の壁は問題にならないが、顧客との距離を縮めることが難しい」と配信者の李莉さん。顧客を「友人」に変えようとさまざまな方法を試み、オーダーメイドにも応じている。欧米市場での人気が高く、独創的で大胆なデザインの長いネイルチップが特に喜ばれているという。

業界団体の取り組みも同県のネイルチップ産業の目覚ましい発展を促している。東海県ネイルチップ業協会は昨年、全国初の「ハンドメイドネイルチップ団体規格」を発表。県内ではさらに、業界の規範化に向けた動きを支援するため、全国で初めてのネイルチップ品質検査センターやビッグデータセンター、製品トレーサビリティーシステムの設立も進んでいる。

産業発展は地元経済の急成長をけん引し、すでに概算で200を超える事業者と5万人の雇用を生み出した。手軽に個性を表現できるファッションアイテムに伝統工芸を取り入れることで世界への扉を開いた東海県は、地域経済の発展の手本となっている。【新華社連雲港】

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