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中国のパソコン大手、聯想集団(レノボ・グループ)がこのほど発表した2024~25会計年度(24年4月~25年3月)決算は売上高が前年比21.5%増の4985億元(約9兆9700億円)と、史上2番目の高水準となった。純利益は非香港財務報告基準(HKFRS)ベースで36.0%増の104億元(約2080億円)だった。
事業の多様化が引き続き業績向上のエンジンとなり、売上高に占めるパソコン(PC)以外の事業の割合は5.0ポイント近く上昇し、47.0%となった。3大中核的事業別にみると、インテリジェントデバイスグループ(IDG)は営業利益率がさらに向上し、売上高も2桁増を実現した。インフラストラクチャーソリューショングループ(ISG)の売上高は63.0%増加して過去最高を記録し、利益の大幅な改善も実現し、24年10月~25年3月に黒字転換を果たした。ソリューションズ&サービスグループ(SSG)の売上高は2桁の伸びを維持し、営業利益率は21.0%を超え、同社の事業モデル転換のエンジンとしての地位をさらに固めた。
データによると、レノボはイノベーションへの中長期的な投資拡大を続け、通年の研究開発費は13.0%増加した。従業員全体に占める研究開発従事者の割合は1.6ポイント上昇の27.8%となり、AI時代の確実なチャンスをつかむための土台を築いた。
第4四半期(25年1~3月)の中核的事業の売上高は軒並み2桁増を実現した。全体の売上高は前年同期比23.0%増と力強い伸びを保ち、非HKFRSベースの純利益は25.0%増となった。
特に、スマートフォン事業が良好な勢いを維持し、海外売上高の伸び率が市場全体を12.0ポイント上回り、市場シェア4位に浮上した。ISGの売上高は60.0%以上の大幅な伸びを達成し、2四半期連続で黒字となった。SSGは営業利益率が22.7%、売上高伸び率が18.0%と引き続き質の高い成長をみせた。【新華社北京】
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