仏高級スキンケア「Galénic(ガレニック)」、日本初上陸 “科学と美の力”で差別化  

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フランス発のプレミアムスキンケアブランド「Galénic(ガレニック)」が6月12日、在日フランス大使公邸で日本上陸を正式に発表した。まずはオンラインを中心に展開し、2026〜2027年には旗艦店や百貨店内でのオフライン店を開設する方針だという。

なお、7月16日~22日には「@COSME TOKYO」、7月30日~8月5日には「@COSME OSAKA」でポップアップイベントも開催予定だ。

ガレニックは、薬剤師かつ皮膚・植物学者でもあるピエール・ファーブル(Pierre Fabre)博士により1978年に創設された。「科学と美の融合」というブランドコンセプトを掲げ、ピュアビタミンC20%配合の美容液などを主力商品とし、ヨーロッパでは薬局コスメ市場においてハイエンドかつニッチな地位を確立してきた。なお、ピエール・ファーブル傘下には、日本でも高い知名度を誇る「アベンヌ」などのブランドも展開されている。

エイジングケアクリーム「クチュール・スクレ・デクセランス ザ・アクティブクリーム」
ジェル状マスク「エクストリーム ブライトニング マイクロ マスク」(左)とピュアビタミンC美容液「ガレニシューティカル No.1 VC セラム」(右)

2020年、ガレニックは「パーフェクトダイアリー(完美日記)」で知られる中国の化粧品大手・逸仙電商(Yatsen Global)に買収されたが、買収後も欧州の関連法人が約10%の少数株を保持しており、製品製造や技術開発に引き続き関与している。

ガレニック日本の担当者は、日本の消費者はスキンケア製品に対して成分の安全性や効果に非常に敏感であり、ガレニックの「精密な配合設計」「医薬レベルの質感」といった特徴は、日本の薬局コスメ文化との親和性が高いと説明する。

逸仙電商CEOのデイビッド・ファン氏(左から2人目)と、ガレニック欧州マネージング・ディレクターのサハ・ミシェル・スティーブンス氏(右から2人目)

一方で、日本のコスメ・スキンケア市場は競争が激しく、新規ブランドの定着は容易ではない。業界関係者によれば、ガレニックの強みは製品そのものの科学的な裏付けと専門性にあり、そこに逸仙電商のSNSマーケティングやEC運営の強みを掛け合わせることで、差別化と市場開拓が期待されるという。

中国コスメ、日本市場で存在感増す  特にZ世代に刺さる

今回のガレニック日本上陸は、逸仙電商が近年取り組むグローバル戦略の一環とされる。同社はこれまで、英国の高級スキンケアブランド「イヴロム(Eve Lom)」や台湾発のコスメブランド「DR.WU(ドクターウー)」の中国事業などを買収しており、複数ブランドによる「マルチブランド戦略」で世界市場を視野に入れた展開を加速。SNSマーケティングによる“トラフィック主導”のコスメ・メイクアップ企業から、“ブランド主導型のグローバルビューティーカンパニー”への転換を目指している。

(36Kr Japan編集部)

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