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中国の民間シンクタンクである胡潤研究院はこのほど、中国美容博覧会(CBE)の主催者であるビジネスイベント運営会社、英富曼百文会展(杭州)と共同で「2025CBE・胡潤中国コスメブランドトップ50」および「2025CBE・胡潤中国化粧品原料企業」と題するリポートを発表した。胡潤研究院がコスメ業界を対象とするランキングを発表するのは今回で2年連続となる。
2025CBE・胡潤中国コスメブランドトップ10」には毛戈平美粧(MAOGEPING)、卡姿蘭(CARSLAN)、花西子(フローラシス)、完美日記(パーフェクトダイアリー)、彩棠(TIMAGE)、橘朶(JUDYDOLL)、珂拉琪(Colorkey)、花知暁(フラワーノーズ)、恋火(Passional Lover)、方里(FUNNY ELVES)が名を連ねた。このうち、ブランド価値が最も高かったのは毛戈平美粧で、400億元(約8400億円)を超えた。
トップ50にランク入りしたブランドの数を都市別にみると、上海市が17ブランドで首位に立った。広東省広州市は9ブランドで2位、浙江省杭州市は6ブランドで3位となった。上海は制度の開放度と資源のグローバル統合力が高く、ハイエンド化と国際化の主要な推進力となった。広州はサプライチェーン(供給網)の効率性と長年にわたって形成された製造業の基盤により、大衆市場(マスマーケット)における生産・サービスの大規模化競争をリードした。杭州はデジタル生態系と文化イノベーションを通じ、中国の伝統文化を取り入れた新鋭「国潮」ブランドのインキュベーター機能を確立した。
胡潤研究院の運営母体である胡潤百富のルパート・フーゲワーフ(中国名:胡潤)董事長兼首席調査研究員は「ランク入りしたブランドの平均設立時期は2011年で、50%が15年以降に創設された。最も若いブランドは23年に登場した三資堂と瑗亦(IORE)、最も古いのは40年前に上海で誕生した霞飛(Sofea)だった」と明かした。
コスメは中国化粧品産業の中で最も活気がある分野であり、原料は産業の根幹を成すと指摘。今回の2種類のランキング発表は、コスメブランドに「製品力とブランド力」のベンチマークを提供し、企業が配合成分の刷新や文化融合、持続可能な発展に力を入れることを奨励するとともに、国内原料企業の技術面での進歩を市場に示し、川上と川下の連携・協力を推進する狙いがあると説明した。「これからもランキング発表を通じてより多くの隠れたチャンピオン企業を見つけ出し、中国コスメ産業の『中国製造(メード・イン・チャイナ)』から『中国創造(クリエーティッド・イン・チャイナ)』への飛躍に寄与していきたい」と述べた。【新華社北京】
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