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動画生成AIを手がける中国のスタートアップ企業「愛詩科技(AIsphere)」がこのほど、シリーズBで6000万ドル(約88億円)余りを調達した。中国の動画生成AI企業の調達額としては過去最大規模となる。中国電子商取引(EC)最大手のアリババグループが今回の出資を主導し、達晨財智(Fortune Capital)や深圳市創新投資集団(Shenzhen Capital Group)、北京市人工智能産業投資基金なども参加した。
愛詩科技は2023年4月に設立され、一般向けの動画生成AI「PixVerse」(中国版は「拍我AI」)を打ち出している。同社の王長虎・創業者兼最高経営責任者(CEO)によると、PixVerseの世界ユーザー数は1億人を突破し、すでにサブスクリプション収入が開発コストを超えたという。
2025年8月27日に公開された最新版「PixVerse V5」は、生成速度や動画の品質、プロンプトどおりの動画を生成する性能が最適化されている。AIの性能評価を手がけるArtificial Analysisの最新テストでは、画像から動画を生成する「Image to Video」部門で世界1位、テキストから動画を生成する「Text to Vide」部門で世界2位となった。PixVerse V5と同時に公開された一般ユーザー支援機能「Agent」は、動画制作の基礎知識がなくても、テンプレートライブラリと極めて簡単なコマンドを使うだけで動画を作成できる。


現在、中国発の動画生成AIが世界で頭角を現し始めている。調査会社の非凡数拠がまとめた2025年6月時点のデータによると、快手科技(Kuaishou Technology)の「Kling」(アプリ版とウェブ版)は年間経常収益(ARR)がすでに1億ドル(約150億円)を突破。MiniMaxの「Hailuo」と生数科技(Shengshu Technology)の「Vidu」も、ウェブ版のAPRだけで約1000万ドル(約15億円)に達している。
*1ドル=約147円で計算しています。
(36Kr Japan編集部)
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