BYDの9月販売鈍化、海外が倍増で補う 通期430万台超を視野

36Kr Japan | 最大級の中国テック・スタートアップ専門メディア

日本最大級の中国テック・スタートアップ専門メディア。日本経済新聞社とパートナーシップ提携。デジタル化で先行する中国の「今」から日本の未来を読み取ろう。

EXCITEのRSSに登録大企業注目記事

BYDの9月販売鈍化、海外が倍増で補う 通期430万台超を視野

セミナー情報や最新業界レポートを無料でお届け

メールマガジンに登録

続きを読む

中国電気自動車(EV)大手・比亜迪(BYD)の2025年9月の販売台数は39万6270台となり、前年同月比で9%以上減少した。中国国内では新興・既存勢を交えた競争激化などを背景に、高成長のペースにやや陰りが見えた。1~9月の累計販売は326万146台で、前年同期の約275万台を上回り、通年ではなお増勢を保っている。

無名の中国企業から「バフェット銘柄」に。バークシャー、出資17年でBYD株を全売却

具体的に見ると、乗用車が39万3060台で、うち主力の「王朝」「海洋」シリーズが35万5774台、オフロード志向の「方程豹(Fangchengbao)」が2万4121台、高級ブランド「騰勢(DENZA)」が1万2407台、100万元(約2100万円)クラスの超高級「仰望(YANGWANG)」が758台だった。

海外での販売台数は乗用車・ピックアップ合算で前年同月比107%増の7万851台。国内の伸び悩みを海外需要が補った格好だ。

2025年通期の見通しについては、ここ最近の推移から少なめに見積もっても430万台超が視野に入り、中国市場での年間首位維持に懸念はないとみられる。一方、年初に掲げた年間目標550万台の達成は困難で、同社はすでに460万台へ目標を下方修正している。

低品質・高価格の万博EVバス、1社独占で150台受注。なぜBYDは「蚊帳の外」だったのか?ーー後編

*1元=約21円で計算しています。

(36Kr Japan編集部)

セミナー情報や最新業界レポートを無料でお届け

メールマガジンに登録

関連記事はこちら

関連キーワード

セミナー情報や最新業界レポートを無料でお届け

メールマガジンに登録