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電気自動車(EV)で中国最大手の「BYD(比亜迪)」は11月下旬、100億元(約1500億円)規模の社債を発行すると発表した。償還期間は最長で10年とし、社債発行後、同社の債券残高は累計で直近四半期末時点の純資産の40%以内とする。今回の社債発行で調達した資金は会社の運転資金や債務の返済などにあてるとしている。
今回の社債発行は短期的に債務の返済圧力に直面しているためかもしれない。同社の2019年第3四半期(7~9月)決算によると、1年以内に期限を迎える固定負債は66億8700万元(約1000億円)に達し、資産に対する負債比率は前年同期比でいくらか縮小したものの、依然として68.48%に上る。第3四半期末時点での短期借入金は430億100万元(約6500億円)に達しており、2018年末時点より13.79%、52億1200万元(約780億円)増えている。
このほか、2019年第3四半期決算では同社の売掛金は480億1400万元(約7200億円)、そのうち政府からの補助の金未払い分が200億元(約3000億円)前後を占め、同社の運転資金を圧迫している。
BYDの製品企画及び自動車新技術研究院の楊冬生院長が以前、自動車ニュースサイト「未来汽車日報(auto-time)」に明かしたところによると、政府の補助金は産業に対し大きなサポートになるが、企業が先に立て替えする必要があり、資金繰りが課題となるという。
金融情報サービスベンダー「Wind」のまとめによると、2019年に入ってから、BYDは相次いで16回も社債を発行しており、社債発行は同社の資金調達の重要な手段となっている。ある自動車産業アナリストによると、一般的に社債を発行できる企業は優良企業とされ、社債発行は好材料とみなされるという。
今回同社が採用した社債発行制度では、一度承認を受けると複数回社債を発行できる。期間内であれば発行ごとに手続きをする必要がないため、柔軟な資金調達が可能だ。
作者:未来汽車日報(auto-time) 程瀟熠
URL:https://auto-time.36kr.com/p/464950956032000
(翻訳・山口幸子)
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