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中国IoT分野の大手、「シャオミ(小米科技)」のエコシステムにの一員である「緑米聯創(LVMI)」がシリーズB2の資金調達を完了し、1億ドル(約109億円)の資金を調達したという。緑米の共同創立者兼CEO遊延筠氏によると、今回調達した資金は、「シャオミ(小米科技)」のエコシステムにおけるスマート家電製品の開発、自社ブランド「Aqara」のブランディング等に使用される予定であり、またオンラインとオフラインが融合する新しい小売チャネルの設立を目指すという。
緑米聯創:技術の開発による商品ラインの豊富化
緑米の年間研究開発費は売上高の15%に相当する。技術開発により、スマート家電パッケージ、スマートドアロック、スマートカーテン等の複数の商品が誕生した。また、すべてのシーンをカバーするという方針のもと、数十のスマートコントロール設備やスマートセンサーを開発した。
2018年の「双11(ダブルイレブン)」期間中、緑米は50万台の商品を売り、2019年の双11には、全ての販売プラットフォームにおいて売上高が前年同期比200%増加した。約1.5時間で、スマート家電類の売上高が1億元(約15億円)を突破し、Aqaraブランドでは電動カーテン、センサー、スマートスイッチ、シャオミブランドではスマートドアロックの4つの商品が、それぞれのカテゴリーで売上高のトップをとった。
展示、販売、据付、メインテナンスの一体化による優良なニューリテールシステム
緑米は2017年からAqaraブランドのスマート家電オフラインサービスシステムを構築している。当該サービスのラストワンマイルを整備し、ユーザーにシーン別の展示、販売、据付、メンテナンスが一体化したスマート家電ソリューションサービスを提供している。
海外進出:グローバルの大手企業との戦略的提携関係を構築し、海外市場に注力
緑米はLG、フランスの小型家電メーカーグループ「セブ」等グローバルな大手企業と戦略的提携契約を締結しており、アップルのHomeKitエコシステムにも加わった。これにより、同社の商品はApple Storeのオンラインとオフラインのチャネルで販売などができるようになっている。今後3年間、北米と欧州が同社にとっての重点市場であり、オンラインではアマゾンを入り口とし、オフラインではAppleの店舗、大型スーパー、大型電子製品販売業者等と協力関係を築く予定だという。
企業向け市場の拡大:スマート老人ホーム、スマート農場等のシーンに係るソリューションを開発
緑米は不動産、オフィス、マンション、老人ホーム、農業等のさまざまな分野で実績を挙げている。今後は企業向け市場における影響力を拡大していく予定だという。既に多数の有名不動産デベロッパー、ホテル、オフィスビル、老人ホーム等と戦略的協力関係を構築したとのことだ。
同社CEOの遊氏によると、緑米は中国国内のスマート家電のリーディングカンパニーとして、数年間でスマート家電の単品の販売から、建物全体のスマート化とレベルアップを果たした。Aqaraブランドは中国国内のみならず、海外でも多数のユーザーを獲得している。今後は、海外市場への進出に大きく力を入れる予定だという。
また、最近竣工したばかりの33万平方メートルを誇る小米科学技術園区では、緑米の6 万個のコネクテッドスマート設備が使われ、建物群の省エネ、細部の運営管理、利便性等の面において、全体的に機能を向上させた。今後は企業向けの優良な商品をより多く開発し、スマート電気製品の家庭やビジネスシーンでの応用をさらに推進し続けるという。
(画像はすべてpexelsが提供)
(翻訳:小六)
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